DOMAC配合タブレットによる
舌表面微生物数の抑制効果
DOMAC配合タブレットによる
舌表面微生物数の抑制効果
カンジダ菌を含めた口腔微生物は700種類以上も存在し、とくに舌苔に多く付着しています。これを舌ブラシで取り除く方法は、1日に何度も出来ません。
そこで、日常的に摂取できるDOMAC配合タブレットが舌清掃に有用かどうかについて、実験(二重盲検比較試験)しました。
タブレット摂取と舌表面微生物数測定
【実験方法】
65歳以上の高齢者22名を2群に分け、二重盲検法によりDOMAC配合タブレット または プラセボ のどちらかを7日間つづけて摂取。
その後、2週間のウォッシュアウト期間を設け、もう一方のタブレットを7日間つづけて摂取する。各摂取期間の開始時と終了時に、細菌カウンタを用いて舌表面微生物数を計測した。
その結果、舌表面微生物数においては、DOMAC配合群に有意差が認められた一方、舌苔付着程度では、プラセボ群とDOMAC配合群ともに有意差が認められました。プラセボ群でもわずかに低下したのは、タブレットによる舌表面の物理的な刷掃(さっそう)効果があったからでしょう。
これにより、DOMAC配合タブレットの摂取で口腔微生物数をある程度、減らすことができると分かりました。
60歳以上の健康な人で、
高カンジダ保有者におけるDOMACの影響
ここで、高カンジダ保有者としているのは、口腔内に保有するカンジダ菌が4,000CFU(CFUは生菌数を表す単位)以上を示す場合です。
今回、DOMACの抗カンジダ活性を調べるために、健康な60歳以上の人で7日間つづけてDOMAC配合の飴(以降、キャンディ)を摂取したときと、成分を含まないキャンディ(以降、プラセボ)を7日間つづけて摂取したときのカンジダ菌数を測定しました。
キャンデイ摂取とカンジダ菌数測定
【実験方法】
60歳以上の男女20名を2群に分け、二重盲検法によりDOMAC配合キャンディまたは プラセボ のキャンディどちらかを7日間つづけて舐め溶かし摂取。
その後、2週間のウォッシュアウト期間を設け、もう一方を同じく7日間つづけて摂取する。各摂取期間の開始時と終了時に、歯科医師が市販の舌清掃用ブラシを用いて舌苔を採取し計測した。
下記のグラフで示すように、DOMAC配合キャンディはプラセボと比べると有意差をつけて、カンジダ菌数を30%も減らせることが分かりました。また、この実験における被験者の総数が20名のうち、高カンジダ保有者に該当していたのは8名です。保有菌数が4,000CFU未満の人では、同じ実験でカンジダ菌数の大きな変化は見られませんでした(データ省略)。
この実験ではカンジダ菌数が減らせることがわかったほかに、被験者がはっきりと改善を感じたことがあります。それは、「口臭」「ネバネバ感」「スッキリ感」についてです。この3つの項目について、DOMAC配合キャンディとプラセボの両方を摂取前後で2回、合計4回にわたって自己評価をおこない比べてみました。すると、すべての項目で半分以上の人が、DOMAC配合キャンディの摂取で変化を実感したということが分かったのです。
健康な60歳以上の人における
DOMACの影響
前述の実験結果(表4、5)は、高カンジダ保有者で60歳以上の健康な8名を対象とした結果でしたが、この実験自体は60歳を超える健康な20名を対象に行われました。
そして実験の参加条件は、口臭やネバネバ感といった不快感があるということ。高カンジダ保有者でなくても、こうした不快感を持つ人は少なくありません。
この参加者20名における自己評価を示した次のグラフからも、同様にプラセボと有意差をつけて、DOMAC配合キャンディの摂取で「口臭」「ネバネバ感」「スッキリ感」は改善しました。この結果より、DOMACはたった7日間の摂取で60歳以上の人が悩む口腔衛生に対し、貢献できる可能性があるといえます。