4.SOYLAX®誕生秘話
talk_2.SOYLAX®開発チームメンバー 鹿島が語る
このSOYLAX®を含む健康食品を研究する共同研究が始まりました。先のプロジェクトを主導された京都大学農学部大日向先生との共同研究です。
私たちの次の技術的課題は、皆さんのお役に立てる大豆に秘められたSOYLAX®を効率的に取り出すことです。
1.“UHA味覚糖
健康食品開発プロジェクト”始動!!
日本では、古来より大豆を原料にした発酵食品を食べてきました。これらの食品を作る際には、微生物が作る様々な酵素を利用して特徴ある深みのある味や食感を醸し出します。
しかし、通常の発酵食品の生産では、仮にSOYLAX®が作られても、微生物が作る様々な酵素で分解されてしまいます。
つまりSOYLAX®を生産するには、ただ1 種類の酵素のみを含む純粋な酵素で初めて可能なのです。
通常の発酵食品を作る条件でSOYLAX®が作られるのであれば、醤油や味噌、納豆を食べていれば皆さん幸せになれるのですが、そうはうまくいきません。
これまでの伝統である発酵技術ではできなかったSOYLAX®を皆さんに提供すること。
これが今回のプロジェクトなのです。
2.最初のロットを得るまでには
様々な難関が…
プロジェクトの最初のステージは、SOYLAX®を効率的に生産できる工程を開発することです。
- ①大豆タンパク質の力を余すことなく利用するため、可能な限り大豆タンパク質そのままを出発原料にすること。
- ②SOYLAX®を沢山作れること、
- ③時間も短く生産すること
が必要になります。
まずSOYLAX®を生産するための酵素反応は重要です。
酵素はそれぞれ自分が最も働きやすい条件が決まっており、酵素が働きやすい条件にならないと、思ったように働いてくれないのです。
原料の大豆素材の選定も重要です。原料が持つ様々な成分が酵素の反応に大きな影響を与えることがあるのです。
大豆原料の種類と量だけでなく、pH、温度、酵素の量、タイミングなど、酵素が働きやすくかつ暴走しないような条件を詰めていきます。
そして酵素反応後の処理条件も詰めておく必要があります。酵素が生きている状態で食べてしまうと、口の中のタンパク質が分解されてしまうかもしれません。SOYLAX®を作り終わった後は、速やかに酵素を働かない状態にする必要があります。
3.やっと「最初の一杯」が完成!!
試作での全ての条件を詰めて、次に実際の製造工程の検討に移ります。ここでも工程の検討を重ねてようやく完成しました。
食品素材「SOYLAX®」の誕生です。
記念すべき「SOYLAX®」1st ロット。LC/MS という分析装置で測定したところ、計算上は僅か小さじ1杯で、ヒトで効果が出るような量のSOYLAX®が含まれていることを確認しました。同時に、共同研究先である京都大学でマウスを用いて効果を確認していただき、十分な効果があることがわかりました。
かくして、健康素材「SOYLAX®」の生産ができるようになりました。
このページは、機能性素材の開発情報に関するページでございます。
ページ内の情報は商品自体の効果効能をうたうものではございません。